- 和歌山 那智の田楽
- 那智の田楽とは、熊野那智大社例大祭や那智の火祭で奉納される民俗芸能です。国の重要無形民俗文化財であり、ユネスコの無形文化遺産でもあります。那智の田楽は合計12名で行われるもので、演目は22曲、合計40分に及びます。600年以上の歴史を持つ芸能であり、地元の人々を中心とした那智田楽保存会によって伝承されています。
- 奈良 喜光寺
- 喜光寺は法相宗の別格本山で、菅原氏のゆかりの地であることから「菅原寺」とも呼ばれています。奈良時代の僧行基が没した地として知られています。本堂は重要文化財に指定されています。行基が東大寺大仏殿を建立する際の雛形として建てたという言伝えから「試みの大仏殿」とも呼ばれます。また、蓮の名所としても有名です。
- 富山 立山の夏
- 立山は標高3003mを誇る日本三霊山のひとつです。また、日本百名山にも指定されており、大パノラマを楽しめる世界的な山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」もあります。トロリーバスやケーブルカーで気楽に登山を楽しむことが可能です。また、夏のみくりが池は雪解け水を湛えて、美しい立山の姿を水面に映し出します。
- 富山 瑞龍寺
- 瑞龍寺は曹洞宗の寺院で、仏殿、法堂、山門が近世禅宗様建築として国宝に指定されています。その他にも禅堂や回廊などが重要文化財とされています。加賀藩を治めた前田利長の菩提寺として建造されたもので、左右対称の伽藍が美しく目を引きます。また、トイレの神様と呼ばれる烏枢沙摩明王が祀られていることでも有名です。
- 福井 越前大野城
- 越前大野城は、「天空の城、大野城」とも呼ばれていて、続日本100名城に選定されています。標高249mの亀山にそびえる城は、織田信長につかえた金森長近によって築城されました。季節によっては雲海が出現し、大野の町が雲下に沈み、山頂の城だけが浮き上がって空の上に建っているような幻想的な風景を見ることができます。
- 若狭 蘇洞門
- 蘇洞門は若狭湾国定公園に含まれる海岸景勝地で、全長約6㎞に及び「若狭蘇洞門」の名で国の名勝に指定されています。蘇洞門は、花崗岩が波に浸食されて柱状に形成されたもので、海蝕洞である大門、小門、夫婦亀岩、獅子岩、唐船島などと呼ばれる自然岩の見所が多くあります。遊覧船で奇岩を間近に観賞することも可能です。
- 福井 丸岡城
- 丸岡城は安土桃山時代に建造された城で、現在は天守閣だけが残っており、重要文化財に指定されています。城の周囲には400本の桜が植えられており、4月には城下で丸岡城下桜まつりが開催され、桜の花に埋もれる美しい天守閣を見ることができます。天守石垣そばには一筆啓上の日本一短い手紙の碑があります。
- 福井 越前大仏
- 越前大仏は臨済宗妙心寺派の寺院である大師山清大寺にある大仏で、出世大仏とも呼ばれています。大仏の身の丈は17mにも及び、奈良の大仏を上回る大きさです。寺は昭和62年に実業家である多田清氏の願いで建立されたものです。また、境内の五重塔は高さ75mの鉄筋コンクリート造りで日本最大規模であると言われています。
- 石川 能登 九十九湾
- 九十九湾は大小の入り江から成り立つリアス式海岸で、日本百景のひとつに数えられています。海岸線は折れ曲がりながら13㎞にも及び、複雑な形状から生まれる入り江が九十九あるとしてこの名が付けられました。能登半島国定公園にも指定され、透明度の高い穏やかな海で有名です。湾の中央には蓬莱島という小さな島もあります。
- 青森 種差海岸
- 種差海岸は太平洋に面する海岸で、三陸復興国立公園の中にあります。国の名勝に指定されていて、天然芝生の美しい広場が海に向かって広がります。海岸付近には650種を超える植物が自生しており、中には準絶滅危惧種に指定されているものもあります。海岸沿いの遊歩道は約5.2㎞続き、日本の遊歩道百選に選ばれています。
- 石川 能登 石崎奉燈祭
- 石崎奉燈祭は毎年8月に開催されるキリコ祭りであり、石崎八幡神社の祭礼です。奉燈祭は七尾市の三大祭のひとつで、能登に数多くある祭りの中で最も勇壮なものとして知られています。高さ10m以上、合計6基の奉燈の正面には縁起の良い文字を、裏には勇壮な武者絵が描かれます。囃子音と灯りが浮き上がる奉燈の姿は圧巻です。
- 福井 一乗谷朝倉氏遺跡
- 一乗谷朝倉氏遺跡は戦国大名朝倉氏の領地遺跡です。山城であった一乗谷城と、その城下町の遺跡からなっています。武家屋敷や職人屋敷、道路に至るまでの町並みがほぼ完全な形で発掘されており、遺跡全体が国の特別史跡となっています。史跡内にある4つの日本庭園は一乗谷朝倉氏庭園の名で国の特別名勝にも指定されています。