- 長崎ランタンフェスティバル
- 鎖国下の江戸時代に、オランダと同様に貿易を許されていた中国人の居留地であった長崎は三大中華街の1つ「長崎新地中華街」として有名になりました。
もともとは中華街の人々が旧正月を祝う行事であったものが冬の風物詩となり、今では色彩豊かな中国提灯(ランタン)を始め大小様々なオブジェが、訪れる人々を魅了します。
- 鹿児島 片浦お伊勢講祭り
- お伊勢参りが人気の昔、人々は長旅のための貯蓄を出し合い、順番に旅に出ました。その仲間をお伊勢講と言います。
その中で伊勢神の代わりを、持ち回りでお祭りしたのが行事の基となりました。この日大人となった青年たちが女装と面で振り子に扮し、刀で人を叩き、厄を払う神幸行列ではオイヤナー(いますか)と元気な声が響きます。
- 香川 大窪寺柴灯大護摩供養
- 年に2回、8月20日と春分の日に行われる大護摩供養。護摩札の他、四国八十八箇所巡りを終えた、お遍路さんが納めた金剛杖や遍路笠を護摩供養し、その結願(けちがん/願いごと)の成就を祈念する行事です。
また、護摩供養の後は、残った灰の上を歩き、穢れや厄を払う火渡りが行われ、多くの参拝者が参加します。
- 鹿児島神宮初午祭
- 毎年、旧暦1月18日を過ぎた次の日曜日に開催される初午祭。約460年以上の歴史と伝統を誇ります。
胸元にたくさん鈴がついた飾りをつけ、背中には華やかな飾りをつけた馬が、音楽に合わせて足踏みをしながら進む、「鈴かけ馬」が有名です。毎年10万人もの人出がある、鹿児島県を代表するお祭りです。
- 千葉 かつうらビッグひな祭り
- 遠見岬(とみさき)神社の石段に並ぶ60段飾りをはじめ、会場内各所に並ぶ3万体もの雛飾りが春の訪れを知らせます。徳島県勝浦町より、勝浦ネットワークの縁で、ひな人形7000体を里子として譲り受けたことから始まったひな祭りは、千葉県の名産品をはじめとした屋台などを巡り歩くのもまた楽しいものです。
- 秋田 角館火振りかまくら
- 1.5m程の縄ひもの先に火のついた炭俵を結わえ、参加者それぞれが身体のまわりで振り回します。時間がたつごとに数は増えていき、100近い火の輪が暗闇に舞うこともあります。
400年以上続く小正月の伝統行事は、神聖な火で田の厄を払うと共に無病息災、家内安全等を祈ったものです。会場内にはミニかまくらや光の回廊に灯がともります。
- 秋田 なまはげ柴灯まつり
- みちのく五大雪まつりの1つ。秋田を代表するなまはげが、柴灯火のもとで乱舞します。ナマハゲは田畑の実りや海、山の幸をもたらす年の節目にやってきて「悪い子はいねがー、泣く子はいねがー」と威嚇しながら人々の怠け心を戒め、無病息災をもたらす来訪神です。2018年にユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
- 青森 八戸えんぶり
- 「えんぶり」とは田をならす農具の「えぶり」や「いぶり」に由来します。人々は烏帽子をかぶり稲作を模した舞を踊ることで、冬の間寝ていた田の神をゆさぶり起こします。
舞には春を待つ人々の五穀豊穣の祈りが込められています。市内まで練り歩く『えんぶり行列』や殿様の御前で舞ったと言われる『御前えんぶり』などがあります。
- 北海道 さっぽろ雪まつり
- 毎年2月の寒いさっぽろの街に、大きな雪像が約195基並びます。雪の量にして5tトラック6000台分。開催も70回を超え、年々その規模は大きくなっています。そんな雪まつりも最初は地元の中・高校生が6つの石像を大通り公園に設置したことが始まりでした。現在では世界的なイベントとなり、来場者数は250万人。さて何から見ましょうか。
- 奈良 春日大社 節分万燈籠
- 春日大社の歴史は奈良に都ができたおよそ1300年前に始まります。現在までに3000基におよぶ燈籠が寄進されており、人々の春日への信仰の深さがうかがえます。この万燈籠に年に2度火が灯され、静かな夜に浮かび上がる朱の柱や白い壁の荘厳な社殿からは奈良、平安から続く、悠久の情緒を感じることができます。
- 京都 都をどり
- 「都をどりは~ヨーイヤサー」の掛け声とともに舞台上で四季を巡り、再び訪れる春までを舞う都をどりは、京に春を知らせる風物詩です。
明治5年、東京に遷都した後の京都を再興するために始まった都をどり。時代ごとの芸術家たちは戦後の復興などの度々に尽力をし、毎年新たな演舞を、京を代表する祇園甲部の芸妓・舞妓たちの舞う姿に魅せてくれます。
- 京都 大原三千院 初午大根焚き
- 大根焚きは、京都の冬の風物詩の一つです。大鍋で煮込まれるのは三千院がある京都大原で有機栽培された純白の大根。女性が農作業をするときの衣装を身にまとった大原女と呼ばれる人々によって味の染みた大根が振舞われます。加持祈祷された大根は一年がよい年になるようにと「幸せの大根」として振る舞われ、お参りに来た人々を温めます。