- 徳島 農村舞台
- 神社の境内にひっそりと佇む農村舞台が建設され始めたのは幕末期のことといわれています。全国各地に造られた農村舞台の多くが歌舞伎用舞台であるのに対し、徳島の農村舞台は人形浄瑠璃のためのもので、特徴として浄瑠璃語りが座る太夫座があります。毎年約10ヶ所の舞台で行われ全国一の現存数を誇っています。
- 茨城 霞ヶ浦 帆引き船
- 霞ヶ浦の帆引き船は、明治から昭和にかけ風力を利用し網を引っ張る帆引き漁法として活躍した船です。現在は観光用の帆引き船が運航されており、霞ヶ浦の湖面を渡る風をうけ白い帆が大空に広がる様子を見学船から眺めることが出来ます。平成30年に霞ヶ浦の帆引き網漁の技術が、国選択無形民俗文化財に選定されました。
- 京都 五山送り火
- 五山送り火は、毎年8月16日に京都の大文字山などで行われるかがり火です。葵祭、祇園祭、時代祭と共に京都四大行事の一つとされていて、五山すべてが京都市登録無形民俗文化財です。お精霊さんと呼ばれる霊をあの世へ送り届ける伝統行事で、東山に大の字が浮かび、他の4つの山にも妙、法、船形、鳥居の形の炎が浮かびます。
- 福岡 博多祇園山笠
- 博多祇園山笠は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている700年以上の伝統ある祭りです。祭りの最終日に行われる「追い山」では重さ1トンにも及ぶ舁き山笠が夜明けの博多の町を疾走します。舁き手たちの「オイサ!」の掛け声を聞きつけ、沿道では勢水が打ちまかれます。びしょ濡れになりながら駆け抜ける山笠の姿は圧巻です。
- 石川 お熊甲祭
- お熊甲(おくまかぶと)祭りは、末社19社が高さ20mの深紅の枠旗と神輿の行列を整え、天狗の面をつけた猿田彦を先頭に「イヤサカサー」の掛け声とともに次々と本社へ向かい、本社では式後、豊作と豊漁の喜びを表し20人の猿田彦が乱舞します。能登が培ってきた文化の多様性を示す貴重な祭りと言えます。
- 宮城 東北五大祭り 仙台七夕まつり
- 仙台七夕は、伊達政宗公の時代から続く伝統行事として受け継がれています。旧暦の7月7日、現在の8月に行われます。星祭りの優雅さと飾りの豪華絢爛さを併せ持つお祭りとして、期間中は街中が色鮮やかな七夕飾りで埋め尽くされ、毎年200万人を超える観光客が集まります。
- 埼玉 秩父夜祭
- 秩父夜祭は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている秩父神社の例祭であり、毎年冬に行われ、冬の花火大会で全国的に知られている。300年以上の歴史がある日本屈指の豪華な祭りであり、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで日本三大美祭及び日本三大曳山祭の一つに数えられています。
- 高知 仁淀川 紙のこいのぼり
- 高知県にある仁淀川では、毎年5月、特産品である不織布を使って作られた紙こいのぼりが清流を泳ぎます。仁淀川橋の上から眺めることの出来る鮮やかなこいのぼりは、約300匹。空ではなく水中を泳ぐこいのぼりが、爽やかな初夏の訪れを感じさせます。その他にも、川舟の体験や吾北清流太鼓の演奏などを楽しむこともできます。
- 愛知 豊橋手筒花火
- 手筒花火とは、約1mほどの竹筒に火薬を詰め、それを人が直接抱えた状態で火を吹き上げる花火のことを指します。愛知県の吉田神社が発祥の地とされていて、毎年「豊橋祇園祭」や「豊川手筒まつり」と呼ばれる夏祭りなどで多種多様な手筒花火が披露されています。降り注ぐ火の粉を物ともせず、花火を打ち上げる勇姿は圧巻です。
- 熊本 山鹿灯籠浪漫 百華百彩
- 明治、大正の時代に和傘の一大生産地として知られた山鹿温泉郷。そんな時代を思わせる色とりどりの和傘や竹を使った優しい光が冬の温泉街を照らします。街のあちこちに飾られた光のオブジェは夕暮れの訪れとともに、人の手で1つまた1つと火が灯され、気がつけば街中が暖かい光とたくさんの笑顔で包まれていきます。その様はまさに百華百彩です。
- 大阪 天神祭
- 天神祭は1000年以上続く日本の三大祭りのひとつです。学問の神様である菅原道真の命日付近に行われるもので、道真公にちなんだ梅鉢形に開く花火などが打ち上げられます。奉納花火の打ち上げ数は約5000発。天神祭では3000人もの行列によってなる陸渡御と、100隻もの船が水上を渡る船渡御が行われ、祭りの見所となっています。
- 奈良 采女祭
- 采女祭は、春日大社の末社である采女神社の例祭で、毎年中秋の名月に行われます。約600年の歴史を持つ行事で、その昔、帝の寵愛を受けていた采女が、帝からの愛が薄れたことを悲観して猿沢池に入水したことから、その霊を供養する祭が行われるようになりました。祭では、秋の七草を装飾した花扇が猿沢池までを練り歩きます。