- 東京 目黒川の桜
- 春になると一本の川を覆い尽くすかのように桜が咲き誇ります。目黒川周辺は東京らしいお店やビルが立ち並ぶ場所ですが、一本道が変わると景色が一変するのです。大橋から下目黒までのおよそ4kmを彩るのは800本のソメイヨシノ。夜にはライトアップがされ昼間とはまた違う幻想的な光景を楽しむことができます。
- 神奈川 鎌倉大仏と桜
- 1252年に建立されたといわれる「鎌倉の大仏」は、国宝銅造阿弥陀如来坐像を本尊に持つ高徳院にあります。当初は大仏殿の中にありましたが、台風や津波で倒壊し、露坐の大仏となりました。その高さは13mあり、境内約60本のソメイヨシノやしだれ桜が見頃を迎えると、大仏様と桜と青空の美しいコントラストを楽しめます。
- 福島 日本三大桜 三春滝桜
- 三春滝桜は日本三大桜のひとつに数えられています。大正11年、桜の木としては初めて日本国の天然記念物に指定されました。1000年以上の長きに渡り、人々に愛され守り続けられ、今もなお息を飲むほどの美しさを保ち続けています。開花期には薄紅色の花を綻ばせ、枝を優雅に垂れ下げます。まさに流れ落ちる滝のような風情です。
- 沖縄 世界遺産 今帰仁グスク桜まつり
- 世界遺産・今帰仁(なきじん)城跡で開催される桜まつりは、城壁の幻想的なライトアップや、城内への参道をろうそくの明かりで彩るグスク花あかりなど、夜桜が有名です。沖縄の桜は寒緋桜(カンヒザクラ)。濃いピンクの可憐な花です。城址と月と桜は何とも言えぬ雰囲気を醸し出します。
- 奈良 日本三大桜名所 吉野山の桜
- 『咲く花を散らさじと思ふ 御吉野は 心あるべき春の山風』と詠んだのは徳川家康。
心ある吉野の風ならば、咲いている花を散らすことはあるまい・・・桜が咲き乱れる光景に、そう願わずにはいられないほど、吉野の桜は人の心を惹きつけてやみません。桜を愛する心は日本人の中にどの時代も息づいています。
- 長野 国宝 松本城
- 国宝松本城は数少ない江戸時代から現存するお城で、五重六階の天守の城では日本最古と言われ、国宝に指定された五城のうちのひとつです。
その堂々とした姿と、お濠に住んでいる白鳥、晴れた日には北アルプスの山々を見渡す、気品にあふれたお城です。
- 青森 日本三大桜名所 弘前公園の桜
- 園内には2600本の桜が咲きほこり、弘前城の名残をとどめるお濠に散った桜が浮かぶさまは「花筏(いかだ)」と呼ばれ、まるで桜の絨毯のような絶景です。
- 静岡 伊豆 河津桜まつり
- 河津桜は2月の上旬に開花をはじめる早咲きの桜です。通常の桜よりも濃いピンク色の花が特徴で、1972年に河津町で発見されたことから、その名がつけられました。河津桜まつりでは、河津川沿いに咲く約850本の河津桜を観賞することができます。露店の出店や、夜のライトアップなども実施され、一足早い春の訪れに賑わいます。
- 岩手 北上展勝地 さくらまつり
- 「さくらの名所100選」「みちのく三大桜名所」に数えられている北上展勝地。展勝地の名は、「展望のきいた名勝・景勝の地」という意味なのだそう。2キロに及ぶ桜並木の他、約150種の桜が、訪れた人を楽しませます。また、期間中は、ピンクの川を気持ち良さそうに泳ぐ鯉のぼりを見ることができます。
- 岩手 小岩井農場 一本桜
- 小岩井農場の観光エリア「まきば園」の西方にある、一本桜。雄大な岩手山を背景に佇むその姿を見に、多くの観光客が訪れます。この一本桜の種類はエドヒガンと言い、桜の品種の中で最も長命とされます。この一本桜は、これからも孤高の桜として、岩手山と共に多くの春を迎えることでしょう。
- 京都 哲学の道の桜
- 西田幾多郎らの哲学者が思いに耽たと言われる哲学の道は、もとは琵琶湖からの水を引く疎水の管理道でした。歩く者が増え、住人が増え、散策道へと整備されたのです。
季節ごとの蛍や紅葉の道が集う人々に愛されていますが、特に画家の橋本関雪が大成した京都への恩を返そうと寄贈した桜は関雪桜と呼ばれ親しまれています。