歳時記・行事・冬
- 北海道 さっぽろ雪まつり
- 毎年2月の寒いさっぽろの街に、大きな雪像が約195基並びます。雪の量にして5tトラック6000台分。開催も70回を超え、年々その規模は大きくなっています。そんな雪まつりも最初は地元の中・高校生が6つの石像を大通り公園に設置したことが始まりでした。現在では世界的なイベントとなり、来場者数は250万人。さて何から見ましょうか。
- 奈良 春日大社 節分万燈籠
- 春日大社の歴史は奈良に都ができたおよそ1300年前に始まります。現在までに3000基におよぶ燈籠が寄進されており、人々の春日への信仰の深さがうかがえます。この万燈籠に年に2度火が灯され、静かな夜に浮かび上がる朱の柱や白い壁の荘厳な社殿からは奈良、平安から続く、悠久の情緒を感じることができます。
- 京都 北野天満宮追儺式
- 京都に梅の季節がやってくるころ、立春の前日である節分に行われるのが追儺式です。季節の節目の邪気を追い払い福を呼ぶのがこの行事。北野天満宮では七摂社の中に福の神を祀る摂社 福部社があります。豆まきに先立って行われる北野追儺狂言では、福部の神が鬼を諭す様子が演じられます狂言の後には、上七軒の舞妓、芸妓による日本舞踊が奉納されます。その後、魔除けや生命力を持つとされる穀物の豆を撒いて邪気を払い、
福を呼びます。
- 京都 法輪寺 針供養
- 一昔前、家では着物を縫い、手提げをつくり、針は大切な道具の1つでした。その針の折れたり、曲がったりしたものを供養するのが針供養です。嵐山にある法輪寺では天皇の命によって針を納め供養する堂が平安時代に建立されたと伝わります。法輪寺では豆腐ではなく、分厚いこんにゃくに針をさしていきご供養を行ったあと、針供養の塔へと納められます。
- 京都 大原三千院 初午大根焚き
- 大根焚きは、京都の冬の風物詩の一つです。大鍋で煮込まれるのは三千院がある京都大原で有機栽培された純白の大根。女性が農作業をするときの衣装を身にまとった大原女と呼ばれる人々によって味の染みた大根が振舞われます。加持祈祷された大根は一年がよい年になるようにと「幸せの大根」として振る舞われ、お参りに来た人々を温めます。
- 京都 八坂神社 かるた始め式
- 八坂神社の祭神、素戔嗚尊(スサノオノミコト)は、和歌の祖神とされていて、これにちなみ奉納されるかるた始め式。神前へのかるた奉納の後、平安時代の衣装をまとい、かるた姫に扮した女性や童子姿の子どもたちがかるたを取り合う様子は、京都の年始を代表する伝統行事です。
- 京都 下鴨神社 蹴鞠初め
- 下鴨神社の正式名称は賀茂実御祖神社(かもみおやじんじゃ)と言い、その歴史は紀元前90年にまで遡り、京都で最も古い神社として広く知られています。蹴鞠は貴族たちのスポーツとして平安時代に普及し、現在では古典伝統芸能として尊ばれ、毎年1月4日に奉納されています。
- 京都 北野天満宮 天満書
- 優れた書家としても知られる菅原道真を御祭神とする北野天満宮では、書道の上達を願って神前で書初めをする「天満書」が毎年1月2日から4日まで行われます。3日間で約2000点もの作品が奉納され、家庭書初めも含めた4000点を超える作品は、1月下旬より廻廊及び絵馬所に展示されます。
- 京都 満足稲荷神社 門付
- 出世開運の神である稲荷神を信仰していた豊臣秀吉は出世を祈願し、かなったことからご利益に満足したことで「満足稲荷」と命名された神社。
門付は古くから親しまれた庶民の家々を回り披露する芸能で、新年を祝い元旦に奉納されています。
- 千葉神社 初詣
- 千葉神社は、千葉市の中心に位置し、「妙見さま」の通称で知られています。北極星の神様をお祀りする総本宮として全国から参拝の方が訪れ、三が日は千葉県内では成田山に次ぐ人出を誇ります。
- 福島 会津 絵ろうそくまつり
- 500年の歴史を持つ会津の伝統的工芸品「会津絵ろうそく」。
鶴ヶ城の敷地に約10000本の絵ろうそくが幻想的に灯る「絵ろうそくまつり」は会津の冬の風物詩です。
- 秋田 横手かまくら祭り
- 横手は雪国の中でも有数の豪雪地帯で、「かまくら」は雪室の中に神座を設けて水神様を祀り、中に子供たちが入って、「はいってたんせ(かまくらに入ってください)」「おがんでたんせ(水神様をおがんでください)」といいながら、甘酒やおもちをふるまいます。